【はじめに】
ナマコブシを使う上で最も重要なのは「どの程度の耐久をもっているか」を正確に把握することである。ナマコブシは独特な種族値を持っており、その数値だけ眺めていても感覚をつかみにくい。まずは耐久指数を使って「どのポケモン相当の耐久があるのか」を知ろう。
【耐久指数を把握しよう】
★ナマコブシ 性格:ずぶとい
162(252)-xx-200(252)-xx-151(4)-xx
物理耐久指数:32400
特殊耐久指数:24462
→特化した側の耐久指数が32400 そうではない側の指数が24462となる。おだやかHD特化の場合は物理耐久指数と特殊耐久指数が入れ換わる。
この指数をもとに、それに近い指数を持つポケモンを数匹挙げる。このなかで読者の使い慣れたポケモンがいれば、ナマコブシの耐久が感覚的に把握しやすいと思われる。
★水ロトム@オボン ずぶといHB特化
157(252)-xx-174(252)-126(4)-127-106
物理耐久指数:34104 = (157+39) × 174
特殊耐久指数:24892 = (157+39) × 127
※オボン消費込み。
ナマコブシはオボン水ロトムと耐久指数が近い。 HB特化ナマコブシはHB特化FCロトム(オボン込み)の約95%の物理耐久、98%の特殊耐久を持つ。水ロトムはナマコブシと同様にBとDの種族値が一致しているポケモンであり、HD特化ナマコブシ≒HD特化オボン水ロトムでもある。
タイプ相性も似ているので、第6世代から使い慣れているプレイヤーならば、最も感覚をつかみやすいポケモンか。
ちなみに、オボン水ロトムの耐久指数は持ち物無しテッカグヤとほぼ一致する(テッカグヤの方が水ロトムより少し高い)。タイプ相性が全く異なるので感覚が掴みにくいと思うが、参考までに。
★メガガルーラ
203(180)-xx-120-xx-120-xx
物理・特殊耐久指数:24360
いわゆる203ガルーラ。特化させていない側の耐久力がナマコブシとほぼ一致する。
★ポリゴン2@しんかのきせき ずぶとい
191(244)-xx-156(252)-126(4)-116(4)-81(4)
特殊耐久指数:33234 ※HD特化ナマコブシ:32400
HD特化ナマコブシの特殊耐久は、HB特化ポリ2の特殊耐久相当(ポリ2の97.4%)となる。HB特化ナマコブシの物理耐久はHD特化ポリ2の物理耐久相当(僅かにナマコブシが上回る)。
ナマコブシの耐久特化させた側 ≒ ポリ2の耐久特化させていない側
という認識でさしつかえない。
【火力指数から見るナマコブシの耐久】
★HB特化ナマコブシ 性格:ずぶとい
162(252)-xx-200(252)-xx-151(4)-xx
物理耐久指数:32400
特殊耐久指数:24462
50%以上の確率で2耐え出来る火力指数目安
物理:38500 特殊:29400
物理
・特化ガブリアスげきりん(36000) 39%乱2。
・A+1陽気メガギャラドス かみくだく(37260) 9.4%乱2。
・陽気メガガルーラ すてみタックル(39825) 約70%乱2。
特殊
・ウツロイド ヘドロウェーブ (25507) 確3
・特化カプ・テテフ ムンフォ(27000)超低乱2
・カプ・コケコ 10万ボルト(29767) 56.3%乱1
★HD特化ナマコブシ 性格:おだやか
162(252)-xx-151(4)-xx-200(252)-xx
物理耐久指数:24462
特殊耐久指数:32400
50%以上の確率で2耐え出来る火力指数目安
物理:29400 特殊:38500
物理
・意地ガブリアス じしん(30000) 68.8%乱2
・意地鉢巻ガブリアス げきりん(54000) 確2(83.3%~98.1%)
特殊
・カプ・コケコ珠10万(38697) 56.3%乱1
・控えめカプ・テテフ サイキネ(40500) 81.3%乱2
→オボンを持たせて調整すれば2耐え可能
現環境では物理特化型の方が受け出し出来る範囲が広く、使い勝手が上か。物理相手に受け出しして2耐え出来る範囲を増やすため、努力値はHBに特化させるのが無難だと思われる。
【型紹介】
物理受けとびだすなかみ型
★ナマコブシ@ゴツゴツメットorオボンのみ
性格:ずぶとい 特性:とびだすなかみ
162(252)-xx-200(252)-xx-151(4)-xx
いたみわけ/どくどく/じこさいせい/カウンター
【解説】
いたみわけと特性の組み合わせにより、物理特殊問わず、1対1交換に持ち込むことが出来る。ゴツメが定番だが、2耐え出来る範囲を増やす為にオボンを持たせるのもアリ。オボン消費込みの物理耐久指数は、HB特化カバルドンに相当する(ナマコブシ:40400 。カバルドン:40205)。
てんねん積みストッパー型
★ナマコブシ@ゴツゴツメット
性格:ずぶとい 特性:てんねん
162(252)-xx-200(252)-xx-151(4)-xx
どくどく/じこさいせい/---/---
【解説】
パルシェンやミミッキュ等の積みアタッカーを止めることが出来る。両者を流した後に出てくるポケモンへの処理ルートをPT構築段階で考えておきたい。毒の入らないポケモンや高火力特殊アタッカーが受け出されて苦しくなる構築にならないよう注意。
なまこバクダン型
★ナマコブシ@ゴツゴツメット
性格:のうてんき 特性:とびだすなかみ
146(124)-xx-200(252)-xx-121-xx
どくどく/じこさいせい/いたみわけ/---
※D個体値0
【解説】
特殊耐久を極限まで削り、C252カプ・コケコのボルトチェンジで確1を取られるように調整した型。H4コケコのHP実数値は146で、でんき技読みで受け出しすることで1対1交換に持ち込むことが出来る。とんぼがえりを打たれた場合もゴツメダメージが入るので、一度交代して再びコケコに投げて倒すことも可能。
物理耐久確保の為にH実数値を上げることも視野に入る。コケコのC252ボルトチェンジでナマコブシが落ちる確率は
H実数値146→確1150→87.5%乱1
152→81.3%乱1 155→68.8%乱1
158→56.3%乱1 162→43.8%乱1
となる。ナマコブシが耐えてしまうと致命的となるので、どこまでHに努力値を振るかよく考えたい。ちなみに、10万ボルトならばH252振りでも確1を取られる。
デンジュモクのボルチェンは、臆病だと 150〜176ダメージ。H4デンジュモクのH実数値は159。H実数値159調整のナマコブシで56.6%の乱1。控えめなら確1となるが、臆病だと乱数になってしまい、1対1交換が出来るか不安定。
【バトン・起点づくり】
ABCDS全能力が上がるZじょうかが定番だが、
1発限りにならないのろい・かたくなるや、S2段階上昇のZギフトパスバトンも一考の価値があるかもしれない。S積み技を使っても後攻バトンが出来る点はナマコブシの強み。
Zあまごい、Zしんぴのまもりなど、Sが1段階上がるZ補助ワザもいくつか覚えることが出来る。
Zワザ消費に見合うアドバンテージを取れるかと言われれば怪しいが、開拓してみるのも面白いと思う。