タケポケ道場

ポケモン対戦好きなおじさんのブログ

【S5使用PT】3羽ガラス【最高1947/最終1807】

f:id:takeshizu_poke:20170913025709p:plain

※3羽ガラスはムウマージ/ドンカラス/トゲデマルの3匹を指す 

型紹介

f:id:takeshizu_poke:20170915162737j:plain

★ムウマージ@ゴーストZ

性格:おくびょう 特性:ふゆう
142(52)-xx-81(4)-149(188)-127(12)-172(252)
シャドーボール/わるだくみ/ちょうはつ/マジカルフレイムorこごえるかぜ
D→特化スカーフテテフ サイキネ 6.3%乱1。
  メガゲンガー たたりめ 37.5%乱1。
B→無振りナットレイ ジャイロボール 確定耐え
C→Zシャドボ コケコ 87.5%乱1。
   Zシャドボ H252D4ギルガルド 75%乱1。
   C+2Zシャドボ H252レヒレ/ドヒドイデ 確1.
  こごえるかぜ H252 D4霊獣ランドロス 確2。
     
 

f:id:takeshizu_poke:20170915162848j:plain

★ドンカラス@ひこうZ
性格:いじっぱり 特性:じしんかじょう
175-194(252)-75-xx-92(156)-104(100)
ブレイブバード/ふいうち/おいうち/ほろびのうた
S→準速マリルリ抜き調整ポケモン抜き。
  S-1状態の準速100族抜き。
  S-1状態でS無振りカバルドン抜き。
D→メガゲンガー ヘドロばくだん+毒ダメ一回分耐え。
A→ブレイブバード H4ミミッキュ確1。
   Zブレバ 特化メガボーマンダ捨て身耐え調整アシレーヌ 93.8%乱1.
     

f:id:takeshizu_poke:20170915162909j:plain

★トゲデマル@たべのこし
性格:ようき 特性:ひらいしん
161(164)-119(4)-89(44)-xx-107(108)-154(188)
ビリビリちくちく/ニードルガード/みがわり/どくどく
S→準速100族抜き。
B→特化ミミッキュZシャドークロー6.3%乱1。
      キノガッサ マッハパンチ 12.5%乱1
D→コケコ マジカルシャイン みがわり確定耐え
      C無振りドヒドイデ ねっとう みがわり確定耐え。

f:id:takeshizu_poke:20170915162924j:plain

★ミミッキュ@きあいのタスキ
性格:ようき 特性:ばけのかわ
135(36)-138(220)-100-xx-125-162(252)
かげうち/じゃれつく/のろい/でんじはorおにび 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915163030j:plain

★ヤドラン@メガストーン
性格:ずぶとい 特性:さいせいりょく
201(244)-xx-221(4)-162(92)-120(156)-52(12)
トリックルーム/れいとうビーム/だいもんじ/なみのり
S→S4モロバレル抜き。
   マヒ状態の準速マリルリ抜き調整メガハッサム抜き。
D→霊獣ボルトロス 10万ボルトギリギリ耐え。
    特化ギルガルド シャドーボールギリギリ耐え。
C→なみのり H4ミミッキュ確2。
      非メガ状態なみのり コケコ 99%乱2。
      だいもんじ H252 D84振りまでのナットレイ確1。
 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915163016j:plain

★カプ・テテフ@こだわりメガネ
性格:おくびょう 特性:サイコメイカー
164(148)-xx-107(92)-158(60)-136(4)-155(204)
サイコキネシス/ムーンフォース/きあいだま/エコーボイス
 B→特化メガバシャーモフレドラ 37.5%乱1。
       特化ミミッキュZじゃれ 18.8%乱1。
      メガボーマンダ すてみタックル43.8%乱1。
 D→特化C+1ウルガモス だいもんじ 6.3%乱1。
      テテフ ムーンフォース 10.2%乱1。
      特化ギルガルド シャドボ 43.8%乱1
 C→「特化スカーフテテフの攻撃耐え調整ポケモン」の確定数をズラす。
 

好きなポケモンでPTを組むとは

サンムーンではシーズン1から
 
ムウマージ/ドンカラス/トゲデマルの3匹を固定で採用し続けてきた。
 
先3匹のうち、ムウマージ/ドンカラスは、完全に愛着という理由だけで採用。環境に刺さっているかどうかは一切考慮していない贔屓。
 
トゲデマルは、コケコ対策になり得ると期待して採用したポケモン。元々好きなポケモンの1匹であったが、使用してさらに強い愛着が湧いたポケモン。当初はシーズン1限定での使用予定だったのだが、愛着により使い続けたくなったポケモンでもある。
 
この3匹を使いつつ勝ち抜くことをテーマとして取り組んできた。
 
通常、強いPTづくりを考える際は「現環境で刺さりの良いポケモンを1,2匹決め、その取り巻きを考えていく」のが合理的である。少なくとも「好きポケ」からPTづくりを考えるよりは柔軟な選択肢が生まれやすい。「好きポケ」に固執すると、強いPTづくりへの妨げになることは否定しない。
 
メタグロス/ボーマンダ/バシャーモといった、環境最上位のポケモンや、環境に刺さっているポケモンがたまたま「好きポケ」であれば好都合だ。「愛着のあるポケモンを使いつつ上位入賞」への近道となる。「好きポケ」を採用する場合、「誰が好きか」でPTづくりの難易度が大きく左右され、良くも悪くもそのポケモンと心中することになる。
 
 
繰り返すが、一番の採用理由を「好きだから」にすると、強いPTづくりへの妨げになる。上位を狙うならば、環境に刺さっているかどうかで採用を考えるべきである好成績を目指すならば、筆者のような真似をしない方が良い。
 
ポケモンという対戦ゲームは、シーズン中環境が変化する。同じポケモンでも、技構成や調整が全くの別物になることが多々ある。環境に柔軟に適応し続けた者が勝ち抜けるゲームだ。
 
例えば「メガリザードンXが好きで、メガリザードンYがあまり好きではない」プレイヤーがいたとする。Xを採用していたのだが、実際に潜って「どうもXの刺さりが悪い。Yの方が今の環境に刺さっている」と感じたならば、Yを採用した方が良い。とはいえ、もう一つの選択肢として「Xの型を再考し、使い続ける」というものも存在する。もしかしたらYを採用するよりも、別のXの型を採用した方が良い結果が得られる可能性もある。
 
最も良いのは「両方の選択肢から考えることが出来る」ことだ。そこから適切な判断を下せたプレイヤーこそが強者なのである。
 
「好きポケの採用」に固執するとこれが難しくなる。先ほどの例だと「Xを採用し続ける」選択肢に縛られてしまう。その分、PTを強くするための機会が狭まってしまうのである。この弊害はどうしても出てくる。
 
ひどくなると「このポケモンを採用しているのだから勝てないのは仕方ない」といった言い訳の材料にしかねない「好きポケ」を採用するからこそ、勝てるよう考えなければならない。勝てない言い訳にするなら外してしまった方が良い。
 
残念ながら、どうしても対戦実用性に欠くポケモンは存在する。或いは、良いアイデアが思いつかず活躍させられないケースもある。その際、次に取るべき手は「そのポケモンの採用を諦める」か、引き続き、勝てるように考える」のどちらかである。自分で弱いと思いつつ使いつづけ、勝てない言い訳にするのは最悪である。
 
弱いからPTから外すのは何の問題も無い。試行錯誤を続けて迷走するのも構わない。
ただ「~を使っていなければもっとレートを上げられた」といった、自身のお気に入りのポケモンを貶める扱いをするのはいただけない。
 
「好きなポケモン」入りの構築記事では「~は弱かったけれどもレート○○に行けた」といった、好きポケを自己満足なハンデにしたような扱いにした内容ではなく「~は強かった!」と好きポケを自慢する内容が筆者は好きだ。
 
本当にそのポケモンが弱くてPT足を引っ張ってしまったのであれば、その悔しさ・無念さを書けば良い。愛着第一で採用したポケモンを、自身の見栄のために使ってしまっては残念である。
 
ここまで長々と書いたが、ムウマージ/ドンカラス/トゲデマルは結果として強力なポケモンだった。環境の厳しさに適応し、戦力外にならず生き残ることが出来た。非常に嬉しいことだ。
 
この3匹をベースに強いPTを組み上げたつもりである。
 
シーズン5は最高レート1947/最終レート1807という結果で終えた。PT自体には手ごたえがあり、筆者のプレイング次第で2000以上は十分狙えたと思っている。その点が少し残念であった。
 
 
 

各ポケモン解説

f:id:takeshizu_poke:20170915163409j:plain

★ムウマージは強いのか?
ゴーストタイプは「ミミッキュ/ギルガルド/ゲンガー」の3匹が君臨し、他のゴーストタイプは現環境で殆ど見ない。
 
ゴーストタイプは、お互い霊技が弱点の関係。霊ポケモン同士が対面した際は「速く強く殴れる」ポケモンが優位になる。
 
この殴り合いで有利なのはミミッキュとギルガルドであり他のポケモンだと一方的な不利対面になりやすい。瞬間火力の高さと、何よりも影うちの存在が大きい。対面からならまだしも、ある程度HPを消耗してしまうと、両者に何も出来ぬままやられてしまう。
 
【ゴーストタイプの特徴】
ムウマージの強さを判断するうえで、まずは「第7世代におけるゴーストタイプの攻撃/守備面における評価」を論じる必要がある。
 
結論から言えば、ゴーストタイプは攻撃特化型。守備面では非常に不遇なタイプである。
 
ゴーストタイプの耐性は
 
無効:ノーマル/格闘
半減:虫/毒
抜群:ゴースト/悪
 
第6世代では「メガガルーラのグロウパンチとノーマル技を無効化出来る」タイプとして重宝された。当時のメガ枠no1の使用率を誇るポケモンで、怪物的な強さを備えていた。その対策の1つとして、ゴーストタイプの耐性面が評価された。しかし、第7世代はガルーラの絶対数が減ったため、結果として守備面でゴーストタイプが活きる機会が減った
 
第6世代はあまりにもガルーラが多かったので気にならなかったのだが、改めて「現環境ゴーストタイプの守備面で活きる技」を挙げてみると
 
・キノガッサ マッハパンチ
・霊獣ボルトロス きあいだま
・メガバシャーモ とびひざげり
 
ぐらいしか無い。他のタイプと比べてピンポイントな場面に限られているのである。しかも、一点読みで出すというギャンブル的な要素が強い。
 
対ガルーラに関しては、ワザ威力の弱体化もあり、敢えてゴーストタイプを採用する必要性も薄れた。
 
 以上のことから、ゴーストタイプの守備面の恩恵を得るにはキノガッサ/ボルトロス/バシャーモのいずれかに役割を持てることが必須条件となる。言い換えると、この3者に何も出来ないゴーストタイプは、守備面での恩恵がほぼ得られないということを意味する。
 
キノガッサに最低限の役割を持つ(=タスキ潰しが出来る)には、キノガッサを上から殴れるor草タイプであることが必須。これが満せないと、上から胞子をうたれてしまう。
 
霊獣ボルトロスの場合は、上から殴れるor電気/氷耐性持ちであることが必須。でなければ、きあいだまをかわしても致命傷を受ける。
 
バシャーモの場合はフレドラ耐性が最低限欲しい。
 
おそらく、第7世代で最も苦境に立たされたのはブルンゲルであろう。ゴーストタイプの耐性が活きる機会のあるキノガッサ/霊獣ボルトロスの両者に不利であり、バシャーモもクサZやらデンキZ持ちも考えると危険。ゴーストタイプが完全に足を引っ張ってしまっている。現環境では、水単タイプの方が動かしやすかったと思われる。
 
繰り返すが、第7世代のゴーストタイプは守備面を捨てた攻撃特化のタイプだ。Zワザで高威力のワザを打てるようになり、攻撃面ではより強化されたタイプである。
 
攻守面での評価としては、氷タイプが最もそれに近いかもしれない。
 
 
【ミミッキュ/ギルガルドはスキ無し】
ミミッキュ/ギルガルドの両者は、キノガッサ/霊獣ボルトロスへの最低限の役割を持てる条件を満たしており、ゴーストタイプ守備面での恩恵を得られる。
 
加えて、ミミッキュは「フェアリータイプと特性」ギルガルドは「鋼タイプと耐久種族値、キングシールド」により、守備面での穴が少ない。瞬間火力・積み要素・悪タイプに刺さるワザも備えている。攻守にわたって両者はズバ抜けている。
 
こうなると、敢えて他のゴーストタイプを採用する場合「なにかしら明確な理由/強み」が必要となってくる。
 
攻守両面に秀でたミミッキュ/ギルガルドを押しのけてまで、他のゴーストタイプを使う理由があるのか? 「好きだから」で終わっては両者の劣化になってしまう。最初は「好き」が採用理由だとしても、対戦で使うからには両者との明確な差別化点が求められる。
 
メガゲンガーは影踏みと素早さ、火力、毒タイプといった強みがあり、両者と明確な差別化点があり、環境に生き残っている。一方で、ミミッキュ/ギルガルドと比べてZワザを採用しにくく攻撃面での恩恵を受けられず、非メガ時の浮遊没収もあり、第6世代と比べてメガゲンガーは相対的に地位が落ちた。初手からS130族として立ち回れたり、通りの良い毒技を使えるにも関わらずである。
 
ゲンガーも他のゴーストタイプと同様、メガガルーラの減少(+浮遊没収)により「ガルーラを見たら受け出す」というタイプの強みを活かす機会を失い、使用率1位のミミッキュに立ち回りを何かと縛られるといった逆風に立たされている。
 
メガゲンガーとしての性能は寧ろ強化されているのだが、第7世代はメガガルーラ→ミミッキュの時代となり、相対的に不利対面を被る機会が増えてしまったと言える。
 
 
 【ムウマージの躍進】
以上のことを踏まえて、第7世代の「ゴーストタイプとしてのムウマージ」の評価をしようと思う。
 
まず守備面では、ムウマージは、霊獣ボルトロスとキノガッサより速いので恩恵を得られる条件を満たしている。
 
攻撃面では、わるだくみとZワザの組み合わせでその恩恵を最大限に得られる。
 
そう、実はムウマージは攻守両面で奇跡的に非常に恵まれたポケモンなのである。
 第7世代にて最も強化されたゴーストタイプは ムウマージだと筆者は考えている。
 
最大火力の特殊霊ワザ使いという攻撃面での強力な個性を持ちつつ、守備面の恩恵も享受できている、ゴーストタイプとしての旨みを余すとこなく得ているポケモンである
 
ついでに、ゲンガーが地に足をつけたため第6世代で頻繁にあった「浮遊ゲンガーピンポイントワザ」の巻き添いを受けなくなった。天敵のゲンガー自体が減ったので、動かしやすくもなった。
 
Z石を持たせることで、はたきおとすへの耐性もついた。様々な要素が重なりムウマージは第6世代と比べて動かしやすくなっていたのである。
 
「第7世代のムウマージの強化点は、マジカルフレイムの火力が10上がっただけか...」
 
とんでも無い。様々な要素がムウマージへの追い風となっていた。
 
 
ここまで長々と書いたが、以上のことから「ムウマージは、攻撃面に磨きをかけた型に育てるのが最も強い」と結論づけた。最低限の耐久を確保し、火力を追求する型を考え、最終的に上記の調整に至った。積まずに殴る仮想敵と積んで殴る仮想敵がそれぞれ存在し、両者によく刺さった。
 
ミミッキュを止めにくるドヒドイデ/ナットレイ/カバルドン/モロバレル/メガフシギバナにムウマージは強く、ミミッキュと組ませると相性が良いポケモンである。凍える風を採用すれば霊獣ランドロス対面も怖くない。ASスカーフはたきおとす型以外なら有利対面となる。
 
2強のミミッキュ/ギルガルド対面も上から殴れる素早さがあり、ギルガルドは対面からならZワザによる一撃突破も狙える。天敵のメガゲンガー対面でも、たたりめ型なら勝てる可能性が高い。メガゲンガーのたたりめが37.5%乱1。耐えれば返り討ちに出来る。
 
環境に多いゴーストタイプ同士との殴り合いにも、十分に参加出来る性能を備えており、総合的に見ても強力なポケモンなのである。
 
 f:id:takeshizu_poke:20170915162848j:plain
★ドンカラス君
 種族値は
100-125-52-105-52-71
HGSS時代、この種族値を見て「HPが高いから耐久が結構あるな」と思っていた記憶がある。が、実際はキノガッサ(物理)以下と脆い。ムウマージと対をなすポケモンでバトレボ時代から強い愛着のあったポケモンだ。
 
第6世代では実用性の壁に阻まれ採用に至らなかったが、第7世代のシーズン1
 
「使用可能ポケモンの種類に制限がかかっている今なら何とか使えるのではないか?」
 
と思い採用。シーズン1の構築記事でも書いたが、当初はシーズン2以降の使用は厳しいと考えており、次シーズンではPTから外す予定であった。
 
しかし、いざ使っているとPTから外せなくなってしまい、シーズン2以降も使うこととなった。
 
ドンカラスは独特な強さはあるのだが、クセが強く扱いが難しいポケモンで、型づくりに難航。結果、第7世代で最も育成した数の多いポケモンとなった。それでも試行錯誤の甲斐あってか、満足のいく型が出来上がった。それが上記の型である。
 
A252振りは確定とし、残りの努力値のうち、DとSの配分をどうするかが一番の悩みであった。ドンカラスはD種族値52と低く、実数値が1増えるだけで被ダメ量が変化しやすい。それだけに、実数値1も無駄に出来ない。一方、トリックルームでの使用を想定していたとはいえ、ヤドランと同時選出したくない試合も多く、トリル以外での試合展開で、上から殴れる手段を増やしたかった。その過程で「PTにマヒ撒きを採用し、トリル下以外で上を取れる手段をつくる」ことを思いついた。これならばS振りのメリットが増え、Sに過剰に振る必要もない。
 
さて、どこまでSを振るか。ドンカラスは無振りだとS実数値91。マヒを撒くならば最低でもメガゲンガー抜きは意識しておきたい。S実数値101。最初はこれが第一候補であった。
 
しかし、色々な視点から考えてみたところ、もう少し素早くするとS振りのメリットが一気に増えることに気が付き、最終的に「S実数値104」を採用した。
 
S実数値101から104にすることで新たに得られるメリットを挙げると
 
S実数値102だと
・S-1状態の準速100族抜き。
・S-1状態で無振りカバルドン抜き。
・マヒ状態の準速フェローチェ抜き。
 
S実数値104だと
・準速マリルリ(S実数値102)抜き調整ポケモンを抜ける。
・無振り80族付近のポケモンを高確率で抜ける。
 
ドンカラスにとって、準速マリルリ抜きを意識するポケモンである、メガフシギバナ/メガハッサムを抜けるメリットは大きい。 
 
ドンカラス単体で考えると、このS設定はピンポイント気味になってしまうが、S操作ワザやマヒを組み合わせることで一気に活きる機会が増える。ゲッコウガ/メガゲンガー等の様々なポケモンが有利対面となる。
 
第7世代ではマヒの素早さダウン率が軽減され、S操作として使うプレイヤーは減り、もっぱら痺れ待ちのみがわりサポートとして採用されている。しかし、ドンカラスの場合、或る程度の素早さ種族値を持っているので、少し努力値を振るだけでマヒの恩恵が得られる恵まれたポケモンだったのである。
 
火力にも恵まれているポケモンで、上から殴れれば一撃で落とせる囲は広い。Zブレイブバードは「特化メガボーマンダのすてみタックル耐え調整」をしたポケモンをほぼ一撃で沈める火力がある。この「環境トップポケモン対策の耐久調整を貫通できる」要素は非常に美味しい。
 
実は、全ポケモンNo1のZブレバの火力を叩き出せるポケモンでもある(Zゴッドバードの火力はアーケオスに次ぐ2位)。ムウマージと同じく「隠れ火力バカポケモン」なのだ。両者とも中途半端な火力しかないと思われがちだが、実の所そんなことはない。更に、ドンカラスは自信過剰でAを上昇させる性能もあり、メガガルーラのグロウパンチを彷彿させた火力増強が出来る。
 
 
 
 技は、上記4つの組み合わせが最も強力だと考えている。ブレバ/おいうち/ふいうちはもちろんのこと、ほろびのうたの使い勝手が優秀であった。
 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915162909j:plain

★毒みが型としてのトゲデマル
おそらく、現環境のトゲデマルで最も単体性能の高い型。ほっぺすりすり等で後続の起点づくりをする型ではなく、有利対面を作って交代先に毒を入れ、相手の素早さ如何でまもみがor退いてサイクルを回していくこの型が強力だと思う。実際、トゲデマルだけで詰ませた試合も多い。
 
現環境で「毒+みがわり(+まもる)」の型が採用されている主なポケモンは、化身ボルトロス/ギルガルド/グライオン/ヒードランの4匹。
 
トゲデマルはコケコに対して「みがわりを残しつつ流せる」という強みがあり、これだけで他4匹との十分な差別化になっている。他の耐性的な面でも決して他4匹には劣っておらず、寧ろ優秀な方でもある。
 
一方、トゲデマルは他の4匹と比較して「一方的に完封される相手ポケモンの数」が多い弱みを抱えており、その対策をキッチリと考えておかなくてはならない。
 
トゲデマルの場合はグライオン/ドリュウズ等がこれにあたる。みがわりを残していようが、これらのポケモンを後出しされるだけで詰んでしまうので、意識的に対策を取った。
 
 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915162949j:plain

★ヤドラン
物理受け兼トリルアタッカー。
Sに12振った理由は「S4振りモロバレル」と「麻痺した準速マリルリ抜き調整メガハッサム」抜きが可能になるため。
 
 
ナットレイ/メガルカリオ/H4ミミッキュなど、火力次第で確定数がズレる相手がいたので、Cに厚めに振っている。なみのりのダメージ量でミミッキュの型が判別できる恩恵もあった。
 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915163016j:plain

★カプ・テテフ
他5匹で厳しい並びに対応可能なポケモンとして採用した。
 
筆者のような経緯でPTを組む場合、環境トップのポケモンを採用する場合にも「テンプレ型ではなく、PTの事情に合わせた独特な型」が要求されると考えている。
 
この考え方は統一パのそれに近いかもしれない。統一パはその性質上、6匹全員普通の型を使っていたらまず勝てない。「〜が選出されることを見越した奇襲や、特定ポケモンの対策に特化したポケモン」が必要であり、相手の計算を狂わせる要素が問われる。
 
テテフ自体は環境トップの強力なポケモンだが、普通のスカーフ型やタスキ型を採用した場合、PTの総合力で劣ってしまいがち。それだけに「テテフでありながらテテフとは別のポケモン」に仕上げる必要があった。その結果生まれたのがこの眼鏡テテフである。
 
「C特化テテフの攻撃をギリギリ耐える調整をしたポケモン」をほぼ確実に落とせる火力を確保し、残りを素早さと耐久に振った。特化テテフのおおよそ1.2倍の火力がある。話題のABミミッキュ(H実数値151を想定)も、フェアリーZを耐えつつ、サイキネで75%乱1。有利対面となる。
 
火力/耐久/素早さ全てを一定水準以上備えており、相手視点から見て
「眼鏡程では無いが、想定以上の火力がある。プレートor帯持ちか」
「思っていたほどテテフにダメージが入らない...ということは耐久振りだから、素早さか火力のどちらかは削っている」
 
といった型の誤認効果も狙った。
 
エコーボイスは対オニゴーリやバシャの分身身代わりバトン系統への対抗策として採用。ピンポイントなワザだがサイキネ/ムンフォ/きあいだまで事足りていたので、採用する余裕があった。
 
エコーボイスとは、連続で使用する毎に威力が40ずつ加算されていく(最大200)身代わり貫通ワザ。
「まもられたりワザを外しても威力が次ターン加算される」仕様で、相手が回避や守るでターンを稼ごうとするほど威力が上がっていく。
 
テテフ受け出し出しのターンにオニゴーリがみがわりの場面を想定すると。
 
1.テテフ受け出し オニゴーリみがわり
2.ゴーリ守る テテフエコーボイス(威力40)
3.ゴーリ零度 テテフエコーボイス(威力80)
4.ゴーリ零度 テテフエコーボイス(威力120)
 
零度2度回避、Dが上昇せず、3,4ターン目のエコーボイスを当てれば倒せる。3ターン目に守られたり回避された場合は、4ターン目のエコーボイス威力が160になる。威力200で、一般的なオニゴーリをHP満タンを想定しても約7割の確率で倒せる。Dが上昇しなければ、5ターン目以降は実質一撃必殺ワザとなる。
 
※参考動画
 
 

f:id:takeshizu_poke:20170915162924j:plain

★ミミッキュ
ムウマージとの相性が良いのも特筆点。
 
汎用性の高いストッパー。タスキを持たせているので様々な場面での切り返しが効く。鬼火電磁波のどちらを採用するか悩んだが、シーズン終盤は鬼火を採用。ただ、シーズン後振り返ってみると電磁波にすべきだったと思った。
 
鬼火のメリットは、ナットレイをトゲデマルで詰ませられる点と、メガメタグロスに刺さる点。しかし、シーズン終盤は、ナットレイがカミツルギに化けたPTが増え、メガメタグロスはアイアンヘッドの怯みも考慮すれば、鬼火成功率は60%程度と不安定。電磁波でも両者は機能停止に追い込めたので、その意味でも電磁波にするべきだったと思う。